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クライアントPCのプロキシ設定方法

プロキシサーバを導入している施設では、クライアントPCにプロキシ設定を行わないとインターネットと通信できません。すべての通信をプロキシサーバ経由で行う必要がありますが、クライアントPCはプロキシサーバがどこにあるのか分からないためです。

そこで、クライアントPCにどこを通る必要があるのか教えてあげる必要があります。(透過型プロキシの場合はネットワーク側で制御するため不要です)

本記事ではクライアントPCに行う3つのプロキシ設定とそれぞれの役割について解説します。

この記事で分かること
  • プロキシ設定の種類と役割
  •   ブラウザの通信ならIE
  •   システムの通信ならwinHTTP
  •   上記でダメならhttp_proxy/https_proxy
  • 各プロキシ設定の設定方法

プロキシ設定の種類と設定方法

プロキシ設定はクライアントPCにプロキシサーバのIPアドレスとポートを教えてあげるために必要です。

プロキシ設定には以下の3種類があります。

設定 ターゲット 用途
IE ユーザ 主にブラウザの通信で使用されるプロキシ設定。
WinHTTP システム 主にシステムが使用するプロキシ設定。
WindowsUpdateやライセンス認証時に使用されます。
http_proxy
https_proxy
アプリ コマンドプロンプトなどのターミナルから使用するプロキシ設定。設定したターミナル上で動作するアプリケーションに適用されます。

IEとwinHTTPで通信できない場合はこちらを設定してみる行くと思います。環境変数のプロキシ設定を参照するタイプのアプリケーションに対して必要。

上記3種類のどの設定で動作するかは通信により異なるようです。

各設定方法について以降で解説します。

IE:ブラウザ通信用プロキシ設定

IE(InternetExplorer)を起動し、
右上の歯車マーク(⚙)
→「インターネットオプション(O)」
→「接続」タブ
→「LANの設定(L)」ボタン
→「ローカルエリアネットワーク(LAN)の設定」ダイアログ と進みます。

「プロキシサーバー」欄にプロキシサーバのIPアドレスとポートを設定します。

WinHTTP:システム用プロキシ設定

コマンドプロンプトから設定します。

①手入力で設定

【コマンド書式】

netsh winhttp set proxy proxy-server="ProxyServer:Port" bypass-list="bypass1; bypass2;"

※ProxyServer,bypass1/2はホスト名またはIPアドレス

【例】

netsh winhttp set proxy proxy-server="192.16.10.100:8080"

内部のサーバなど、プロキシサーバを迂回する通信先はbypass-listで指定できます。複数指定する場合は”;”で区切ります。また、ワイルドカード(*)も使用可能です。

netsh winhttp set proxy proxy-server="192.16.10.100:8080" bypass-list="192.10.20.30; 192.10.21.*; *.yonetest.com"

 

②IEのプロキシ設定から反映

netsh winhttp import proxy source=ie

 

③プロキシ設定のリセット

netsh winhttp reset proxy

 

④プロキシ設定の参照

netsh winhttp show proxy

http_proxy/https_proxy:アプリ用プロキシ設定

コマンドプロンプトなどのターミナルからアプリケーションを動作させる際、IEとWinHTTPを設定していてもはじかれることがあります。(環境変数のプロキシ設定を参照するタイプのアプリケーションが該当します)

この場合はhttp(s)_proxyを設定することにより通信が可能となります。
http(s)_proxyはコマンドプロンプトなどのターミナルから都度設定します。

環境変数:http_proxy/https_proxyを設定すると毎回設定する必要はなくなります。しかし、どのアプリケーションでも常に外部との通信ができるようになってしまうため注意してください。

【コマンド書式】

set http_proxy=http://username:password@ProxyServer:Port
set https_proxy=http://username:password@ProxyServer:Port

※usernameとpasswordは省略可能。必要な場合のみ設定。
※ProxyServer,bypass1/2はホスト名またはIPアドレス

【例】

set http_proxy=http://10.10.0.1:8080
set https_proxy=http://10.10.0.1:8080

no_proxyを設定した通信先はプロキシサーバを迂回して通信します。

set no_proxy=*.yonetest.com

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